国土交通省 九州地方整備局 鹿児島国道事務所主催による「平成29年度放置車両移動訓練」に参加してきました。
参加者は鹿児島国道維持業者で有迫組からは2名が参加しました。
会場は鹿児島県薩摩川内市の川内川沿いで行われ、災害対策基本法に関する手続き及び現地での行動についての説明後、
維持業者の橋口組様が重機や車両を準備し、実際に車両の牽引や移動訓練を行う形式で行われました。
当日の薩摩川内市は最高気温10℃、最低気温6℃の予報でしたが、
小雨も時折降る中、川沿いということもあり、体感温度的にはもっと寒く感じました。
題名に放置車両移動訓練と記載すると、乗り捨てられた車両をイメージされるかもしれませんが
車は高額ですので乗り捨てる方は先ずいないと思われます。
ではどういった内容かというと、地震等の災害時やこれからの時期発生する可能性がありますが、
降雪により身動きが取れなくなってしまった車両を指します。
※車両の移動要請はありませんでしたが、昨年は弊社も夜間から早朝にかけて融雪剤の散布を行っております。
訓練の様子を撮影しましたのでご覧頂きたいとおもいますが、現地での行動についての説明の中で、
「車両を移動する前に写真を撮る」ことを鹿児島国道事務所の御担当者が仰っておりました。
これは車両移動時にキズやへこみをつけてしまったという疑いを避けるためにも大事なことになります。
使用重機 | 牽引車両 | サイド ブレーキ有 |
サイド ブレーキ無 |
---|---|---|---|
モーターグレーダ | 牽引不可 | 牽引可能 | |
ホイールローダ | 牽引不可 | 牽引可能 |
上記表の結果から牽引される車両にサイドブレーキがかかった状態だと牽引できなかったことが確認できます。
車両付近に運転手が不在で鍵がない場合ですと牽引は無理ですね。
次に以下の牽引道具を使用して普通車両の移動を行いました
移動車両の前後輪タイヤに車輪付き器具4台を設置し、駐車スペース1台分の移動を行いました。
器具に車輪が付いているお陰で力を入れる必要がなく、スムーズに移動できました。
最後はユニックに国土交通省所持の凍結防止剤散布機を載せて散布作業の実演となりました。